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オスロ平和研究所 ゲイツ教授と面会 湯崎知事

 ノルウェーのオスロ国際平和研究所のスコット・ゲイツ教授が23日、広島県庁を訪問し、湯崎英彦知事と面会した。県と同研究所は昨年5月に共同研究を進める連携協定を交わしており、平和構築に向けて経済界などを巻き込むことが重要との見解で一致した。

 ゲイツ教授は、北朝鮮情勢や、核兵器の役割を拡大する方針を鮮明にしたトランプ米政権の核戦略指針「核体制の見直し(NPR)」などに強い危機感を示した。湯崎知事は「平和構築には経済界や市民社会などを巻き込み、世界中にネットワークを広げることが大事」と述べた。

 県と同研究所は2018年度、広島大を交え、広島の復興の知見を生かした共同研究を本格化させる。面会後、ゲイツ教授は「戦争が起きれば貧困や飢餓などあらゆる問題の課題解決を難しくする。平和の象徴の広島と連携を強めたい」と述べた。

(2018年2月24日朝刊掲載)

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