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ビキニデー前に核禁止実現訴え 南区で県原水協

 静岡県焼津市のマグロ漁船第五福竜丸が、中部太平洋のマーシャル諸島ビキニ環礁での米国の水爆実験で被曝(ひばく)して64年となる3月1日の「ビキニデー」を前に、県原水協は24日、広島市南区の区民文化センターで集会を開いた。

 太平洋核被災支援センター(高知県宿毛市)の山下正寿事務局長(73)が登壇。「核実験で第五福竜丸以外の漁船も被曝した」と訴える元船員たち45人が高知地裁に起こしている国家賠償請求訴訟に触れ、「政府は、船員の追跡調査や健康対策をしなかった。今なお、健康被害を受けた船員の救済に背を向けている」と訴えた。

 約60人が参加。政府に核兵器禁止条約への参加などを求めるアピールも採択した。

(2018年2月25日朝刊掲載)

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