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9ヵ国職員31人 核軍縮学ぶ研修 広島で始まる

 東南アジア9カ国の外務省、防衛省の職員31人が核兵器の非人道性や核軍縮の現状を学ぶ研修会が26日、広島市中区で始まった。国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所(中区)が3月3日まで6日間開き、初日は平和記念公園を見学した。

 平和記念公園では原爆慰霊碑に花輪をささげた後、原爆資料館で原爆による街の壊滅を伝えるCGや犠牲者の遺品などを見学した。

 代表で献花したフィリピン外務省のアーリーン・マカイサさん(49)は「国際会議の中で被爆者の証言を聞き、心を動かされたことがある。広島で知識を高め、核軍縮に貢献したい」と話していた。一行は市役所に松井一実市長も訪ね、平和首長会議の加盟都市拡大へ、協力を求められた。

 研修会は核軍縮の国際交渉をリードする人材を増やそうと2015年度に始まり、3回目。27日は被爆者の証言を聴き、核兵器禁止条約や核拡散防止条約(NPT)体制について専門家から学ぶ。

(2018年2月27日朝刊掲載)

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