×

ニュース

広島大旧理学部 博物館に活用を 市に要望書

 住民グループ「自然の博物館」をつくる会(平山琢朗会長)は19日、広島市中区の広島大本部跡地にある被爆建物、旧理学部1号館を「水と緑と生命の博物館」として保存・活用するよう松井一実市長に要望した。

 メンバー6人が市役所を訪れ、松井市長に要望書を手渡した。平山会長は、太田川の三角州など地域の自然を紹介する博物館のコンセプトを説明。旧理学部1号館の活用は「表面を切り取り(新しい建物に)張り付ける形でもいい」と提案した。

 松井市長は「自然系の博物館は壮大で、市単独での整備は厳しい。旧理学部1号館の保存・活用には知恵を出したい」と答えた。

 広島大本部跡地は、市と広島大、敷地の大半を所有する国立大学財務・経営センター(千葉市)が「知の拠点」をテーマに再開発を推進する。旧理学部1号館は、3者による土地交換で市が所有する予定でいる。

(2012年11月20日朝刊掲載)

年別アーカイブ