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全国舞台 ヒロシマ表現 市立商高演劇部 初出場へ演技に磨き

 広島市立商業高(東区)の演劇部(18人)が17日、横浜市である春の全国大会に初めて出場する。ヒロシマを題材にしたオリジナル劇で、部員は「全国の舞台に立つ責任を感じる」と気を引き締める。

 昨年11月、23年ぶり4回目となる県大会に出場。最優秀で12月の中国大会へ進み、同高演劇部として初めて全国への切符を勝ち取った。全国大会は16~18日の3日間で、10校が参加する。

 劇の題名は「八月五日」。現代の広島で、原爆の日の8月6日に向けた平和の研究発表を準備する高校生たちを演じる。前日に発表の縮小を告げられたことで悩み、争いが生じるが、祖母が被爆者だった生徒の言葉をきっかけに和解。平和への思いをより強める。

 脚本は顧問の黒瀬貴之教諭(53)が執筆。「平和の難しさや意味をそれぞれ考えてほしい」と願う。1月まで部長を務めた3年の吉岡李胡さん(18)は「私たち自身がぶつかりながら完成させた。思いの伝わる演技を見せたい」と意気込む。(城戸良彰)

(2018年3月14日朝刊掲載)

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