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変色パネル修繕へ 平和公園で広島市

 広島市中区の平和記念公園にある説明パネルが傷んだまま放置されていた問題で、広島市は12月中旬までに表面の印刷部分を取り換えて修繕することを決めた。

 パネルは縦60センチ、横90センチ。設置場所にあった中島本町の被爆前の様子を文と写真で伝える。市の計画では、表面の印刷部分を剝がして、日差しで変色しにくい特殊なフィルムを張る。費用は約30万円を見込む。

 市は8月中旬、パネルの変色を確認していたが、費用の捻出と修繕方法の検討に手間取った。修学旅行シーズンを迎えても修繕されない状態に、かつての中島本町の住民や被爆者から不満の声が上がっていた。

 市平和推進課被爆体験継承担当の石田芳文課長は「新しいフィルムは、少なくとも今後10年は変色の心配はない。今後、同様のことがあれば迅速に対応したい」としている。(柳岡美緒)

(2012年11月23日朝刊掲載)

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