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「艦載機移転前倒し」反対申し入れ 岩国市に市民団体

 米軍岩国基地への空母艦載機の移転完了時期が当初計画から前倒しされる見通しになったのを受け、岩国市の市民団体「住民投票を力にする会」は26日、前倒しの反対を市に訴えた。

 松田一志代表たちが市役所を訪れ、高田昭彦・基地政策担当部長と面会。「爆音被害に苦しむ市民への配慮を欠く」と抗議した。高田部長は「計画に沿って移転する必要はあると思うが、若干の変更を問題視する考えはない」と答えた。

 厚木基地(神奈川県)からの艦載機移転を巡っては、国は当初、残る2部隊の配備により移転が完了する時期を「5月ごろ」と説明。しかし、中国四国防衛局は23日、米軍の運用を理由に、2部隊の移転が「早ければ24日ごろ」から始まると市などに伝えた。

 また同会は、艦載機が所属する第5空母航空団の司令部機能も岩国に移ることに触れ、陸上空母離着陸訓練(FCLP)が岩国で実施される懸念を表明。高田部長は岩国でのFCLPを認めない市の姿勢を改めて説明した。

(2018年3月27日朝刊掲載)

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