×

ニュース

「核廃絶 行動力が重要」 ノルウェー訪問の高校生平和大使 船井さん 広島市役所で帰国報告

 ノルウェーを訪れて核兵器廃絶を訴えていた高校生平和大使の英数学館高2年船井木奈美さん(17)=福山市=が、広島市役所で帰国報告をした。2018年度の大使に選ばれた県内の3人も同席し、抱負を語った。

 1998年に始まった大使の活動は今年のノーベル平和賞に推薦されており、船井さんは長崎の大使と一緒に3月11~15日、現地へ滞在。ノーベル賞委員会の担当者やオスロ市長たちに被爆の実態を説明した。船井さんは「核廃絶には積極的な行動力が重要と感じた」と振り返った。

 18年度大使のノートルダム清心高1年下久保理子さん(16)=西区=は「惨禍を繰り返さないため、実相を広く伝える」と決意。沼田高1年久保田音美さん(16)=安佐南区=は「核兵器廃絶への思いを国外の同世代と話し合いたい」と述べ、被爆4世の福山暁の星女子高1年開原弓喜さん(16)=福山市=は「視野を広く世界に向けていく」と力を込めた。

 大使は広島、長崎両市を拠点にする派遣委員会が全国から募り、広島県枠には今回44人が応募。全国の大使約20人は6月、中区で結団式に臨み、8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れる。(江川裕介)

(2018年3月30日朝刊掲載)

年別アーカイブ