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NPT準備委に被爆2世ら派遣 連絡協が初

 全国被爆二世団体連絡協議会(二世協)は19日、23日にスイス・ジュネーブの国連欧州本部で始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議準備委員会に広島、長崎の被爆2世たち5人を派遣すると発表した。NPT関連会合への代表団派遣は初めて。会員が抱く健康不安などを通じ、核兵器の非人道性と廃絶を訴える。

 代表団は、二世協のメンバーで広島県被爆二世団体連絡協議会事務局長の角田拓さん(54)=広島市東区=たち被爆2世4人と放射線の健康影響の専門家1人。30日~5月4日に国連欧州本部を訪れて議論を傍聴し、同2日に2世の現状を伝える市民集会を開く。

 この日、市役所で会見した角田さんは「集会などを通じて被爆2世の問題への関心を高め、廃絶にもつなげたい」と話した。二世協は4月21日午後3時から、原爆資料館(中区)で被爆2世をテーマにしたシンポジウムも開催。今回の派遣で訴える内容などを紹介する。

(2018年4月20日朝刊掲載)

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