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核兵器廃絶へ署名 広島で「ヒバクシャ連絡会」

 広島の被爆者7団体などでつくる「ヒバクシャ国際署名広島県推進連絡会」は21日、広島市中区の元安橋で署名を集めた。県民ぐるみの活動に広げようと、3月に会を結成して初の街頭署名。6月には米朝首脳会談が予定される中、被爆者らが核兵器廃絶を訴えた。

 被爆者や、事務局の県生協連合会の職員たち約25人が参加した。あいさつした県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之副理事長(76)は昨年7月の核兵器禁止条約の制定に触れ、「廃絶は世界の流れ」と強調。もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(73)も「米朝首脳会談が予定される中、市民社会の廃絶の訴えを署名で示すことが重要だ」と街頭に立った。

 市民や観光客が立ち止まり、尾道市の会社員吉井英行さん(36)は「被爆者の方に少しでも協力できれば」と名前を記していた。ヒバクシャ国際署名は各国に核兵器を禁止し廃絶する条約締結を求めるため日本被団協の提唱で2016年4月に開始。県推進連絡会は現在77団体・1個人が参加している。(水川恭輔)

(2018年5月22日朝刊掲載)

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