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北方領土から広島初訪問 国事業で青少年52人ら

 国が進める北方領土との交流事業で、現地の12~17歳のロシア人青少年52人と引率者11人の訪問団が、初めて広島市を訪れている。25日は中区の平和記念公園などを散策した。

 外務省から委託を受けた独立行政法人北方領土問題対策協会(東京)が、1992年から実施する事業の一環。これまでは東京都で開催されてきたが、北方四島から「広島県で平和学習をしたい」との要望で実現した。28日までの日程で、国後島から35人、択捉島から14人、色丹島から13人、サハリン州から1人が訪れた。

 一行は、原爆資料館を見学し、平和記念公園内を散策。国後島に住むアレクセエンコ・アンゲリーナ・ユリエブナさん(16)は「広島の歴史や文化、暮らしを人々との交流を通じて知りたい」と話した。

 26日は大学生と交流し、市内でお好み焼き体験教室に参加。27日は廿日市市の宮島で厳島神社を観光する予定。(滝尾明日香)

(2018年5月26日朝刊掲載)

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