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米学生 福富で平和学ぶ 戯曲鑑賞 近大生と意見交換

 米国の南イリノイ大の学生13人が26日、東広島市福富町の古民家を訪れ、原爆がテーマの故井上ひさしさんの戯曲「父と暮(くら)せば」を鑑賞するなどして地元の近畿大工学部の学生と平和について意見交換した。(土井和樹)

 日本文化や平和について学ぶ約2週間の研修旅行で来日するのを知った近畿大工学部が学生たちを招いた。

 同学部の谷川大輔准教授(44)の研究室の学生9人が参加し、戯曲の読み語りに取り組む「松風の会」の天野達志代表(54)=広島市中区=が字幕をスクリーンに映して一人二役で上演。日米の学生が一緒に鑑賞した。学生たちは鑑賞後、広島原爆の非人道性や核兵器保有の妥当性などについて率直に考えを述べ合った。

 3年ブラッド・ニュービーさん(19)は「被爆の心の傷から今も立ち直れない人が多いと感じた。帰国したら友人にも伝えたい」と話していた。

(2018年5月27日朝刊掲載)

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