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米朝首脳会談 実現訴え 広島県原水協 朝鮮半島非核化へ決議

 広島県原水協は27日、広島市南区で理事会を開き、朝鮮半島の非核化に向け、米国や日本など関係各国に行動と協力を求める決議を採択した。北朝鮮の核放棄が進展するよう、米朝首脳会談の早期実現を訴えている。

 決議文には「完全な非核化」を柱に韓国、北朝鮮の両首脳が合意した板門店宣言を歓迎する姿勢を明記した。「北東アジアの平和体制の構築を一体的・包括的に進めることが重要」と指摘し、米朝を中心とした国際間の「粘り強い話し合い」の必要性を強調。日本政府には核兵器禁止条約への参加を求めた。

 高橋信雄代表理事(79)=東区=は「非核化に向けた動きは前進しており、後押ししたい」と述べた。決議文は今後、政府や核兵器保有国に提出する。

 被爆者たち県内各地の約50人が出席した。核兵器廃絶を求めて県原水禁や二つの県被団協などと取り組む「ヒバクシャ国際署名」の取り組み強化を申し合わせた。(井上龍太郎)

(2018年5月28日朝刊掲載)

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