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17日から住民説明会 地上イージス 萩・阿武で順次

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の山口県内への配備計画を巡り、防衛省は17~19日、候補地となる萩市と阿武町で地元説明会を順次開く。国による住民向けの説明は今回が初めて。

 政府は北朝鮮への弾道ミサイル防衛(BMD)の強化策として、国内2基の配備を決定。2023年度の導入を目指し、今月1日に陸上自衛隊のむつみ演習場(萩市)と新屋演習場(秋田市)を最適候補地と公表していた。

 山口県などによると、住民説明会は、萩市が18、19日、阿武町は17日にそれぞれ開催。同省職員が候補地の選定理由や今夏以降に実施する現地調査の予定などを説明し、住民からの質疑にも応じる。18、19日には、地元の市町議会も全員協議会を開き、同省の説明を受けるという。

 また、同県の村岡嗣政知事は13日の記者会見で、12日の米朝首脳会談を踏まえ「半島情勢はよい方向に向かっていると期待しつつも、その具体性などに心配がある」と指摘。融和路線下での配備計画の必要性を問われると、「われわれがどう考えるかよりも、国がどう考えているかを分かりやすく説明してほしい」と述べるにとどめた。(和多正憲)

(2018年6月14日朝刊掲載)

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