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写真で伝える沖縄戦少年兵 広経大ゼミ生が現地取材 学内で展示会

 沖縄戦で戦闘要員として召集された10代の少年兵たちの姿を伝える写真展が18日、広島市安佐南区の広島経済大で始まった。同大の岡本貞雄教授のゼミが企画した。29日まで。

 少年兵部隊は「鉄血勤皇隊」と呼ばれた。爆弾を背負って米軍の戦車に突撃するなどし、数百人が犠牲になったとされる。写真展では昨年2月、学生が生存者5人に取材して得た資料を紹介。隊員の遺影や遺書の写真、証言の様子、現地の風景など50点を展示した。

 息絶えてゆく学友の姿、病院壕(ごう)での手術の話…。生存者から聞いた言葉を、学生は来場者に語って聞かせた。4年岡峰尚希さん(21)は「実際に現地を歩いたことで伝えたい思いが強まった。関心を持ってもらうきっかけになれば」と話す。

 同ゼミでは証言を「一中鉄血勤皇隊―沖縄の男子学徒たち」(ノンブル社)にまとめ、23日の沖縄慰霊の日に発刊する。(山本真帆)

(2018年6月19日朝刊掲載)

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