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広島県被団協の統合を 佐久間理事長 総会で提案、検討へ

 広島県被団協の佐久間邦彦理事長は22日、広島市西区で開いた総会で「県被団協をどうすればいいのか考えていく必要がある」と述べ、もう一つの同県被団協(坪井直理事長)との統合を提案した。今後、役員で検討を進める。

 佐久間理事長は総会後の取材に対し、「私見として問題提起した」と説明。「核兵器廃絶と被爆者援護という共通の課題がある。(組織統合は)これまでいろいろ問題があって難しかったが、再検討する必要があると思う」と意義を語った。

 二つの団体は、旧ソ連や中国の核実験への姿勢などを巡って原水爆禁止運動が分裂したのとほぼ歩調を合わせ、1964年から別々に活動してきた。

 佐久間理事長は14日、東京都内であった日本被団協定期総会の意見交換で「一緒になって活動したい考えがある」と発言。県被団協(坪井理事長)の前田耕一郎事務局長は「正式に申し入れがあれば受け止める」と応じていた。22日の総会でも来賓あいさつで「目的は同じなので、できるところから一緒に取り組みたい」と述べた。(野田華奈子)

(2018年6月23日朝刊掲載)

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