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松井市長、被爆者見舞う 広島市東区のホームなど

 広島市の松井一実市長は27日、広島市東区の原爆養護ホーム「神田山やすらぎ園」と中区の「舟入むつみ園」、広島赤十字・原爆病院を訪れ被爆者たちを見舞った。7月2日までに、市内の他の原爆養護ホーム2園も訪れる。

 やすらぎ園には99人が暮らし、平均年齢は87歳4カ月。被爆者14人が集まった3階ロビーで、松井市長は12日にあった米朝首脳会談に触れ、「核をなくす約束をして、武力を使わない話し合いが動きだしました」と語り掛けた。代表して木村和代さん(87)に見舞金を手渡し、居室を回って入園者と握手をして励ました。

 2階でも同様に被爆者16人と面会。花束を受け取った守本文子さん(94)は「広島で起こった出来事が二度と起こらないよう、核のない世界になってほしい」と願っていた。

 松井市長は、毎年原爆の日の前と年末に同ホームや病院を訪れている。(辻本夕貴)

(2018年6月28日朝刊掲載)

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