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被爆者医療など韓国の医師研修 HICARE招待

 韓国・ソウル赤十字病院精神科医師の白珠姫(ペク・ジュヒ)さん(65)が、放射線の人体への影響や被爆者医療などを学ぶ研修を、広島市内で25日から行っている。広島県や市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE、中区)が招き、29日まで5日間滞在する。

 初日は県庁を訪問。事務局の県被爆者支援課の八幡毅課長から「被爆者の高齢化が進む韓国でも、被爆者医療の充実は重要だ」と説明を受けた。原爆資料館(中区)なども見学した。

 期間中は放射線影響研究所(南区)原爆養護ホーム倉掛のぞみ園(安佐北区)などを訪れ、専門家の講義を受けたり高齢被爆者のケア現場に触れたりする。白さんは「うつ病や認知症で精神科を受診する被爆者は年々増えている。より良いケアのため、広島の蓄積を吸収したい」と話した。

(2018年6月28日朝刊掲載)

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