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広島県立・ひろしま・市現代 3美術館「平和」を発信 

 広島市内にある広島県立美術館(中区)、ひろしま美術館(同)、広島市現代美術館(南区)が連携し、来年夏、合同の美術展「アート・アーチ・ひろしま2013」を開催する。館長たちが21日、広島県庁で記者会見し「全国にアートを通じて、平和のメッセージを発信したい」と抱負を語った。

 運営母体が県、公益財団法人、市と異なる三つの美術館が合同展を開くのは、全国的にも珍しい取り組み。会期は7月20日~10月14日で、10万人の来場者を目指す。平和大橋(中区)を設計した日系米国人の彫刻家イサム・ノグチを共通テーマに掲げ、3館がそれぞれの視点で平和を捉えた展覧会を同時開催。ノグチの彫刻をはじめ、国内外の美術館が所蔵するピカソ、岡本太郎、三宅一生たちの作品、計約170点を展示する。

 県立美術館の越智裕二郎館長は「3館が連携すれば大規模な展覧会ができる。地域ぐるみのアートイベントにしたい」、市現代美術館の原田康夫館長は「全国から広島に大勢訪れてもらいたい」と意気込みを語った。

 3館は2000年から入館者増のため連携。文化庁の補助金を受け合同展の準備を進めていた。(西村文)

(2012年12月22日朝刊掲載)

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