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「記憶」テーマ 絵画・写真競演 中区で女性2人展

 広島出身の気鋭女性アーティスト2人による展覧会「後藤靖香×藤岡亜弥展 ミニマ・メモリア」が広島市中区上八丁堀のギャラリーGで開催されている=写真。「記憶」を共通テーマとする絵画と写真、計52点が並ぶ。

 ことし、若手画家の登竜門である絹谷幸二賞を受賞した後藤靖香さん(30)=北広島町=は、祖父の戦争体験をモチーフに墨で描いた「青空仰ゲ」など4点を出品。劇画タッチの画面は強烈な印象を放つと同時に、ノスタルジーを感じさせる。

 写真家藤岡亜弥さん(40)=東京都渋谷区=は呉市出身。一昨年、日本写真協会新人賞を受賞した。ブラジル移民2世だった祖母の死を機に、南米を訪ねた写真シリーズ「離愁」など48点を展示する。

 ともに親族の記憶と向き合う2人の異なる個性の輝きが、来場者を引き付けている。30日まで。

(2012年12月27日朝刊掲載)

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