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母の遺品 思い寄せ 被爆時着用のタオルや腕時計 資料館で企画展開幕

 原爆で母親を失った遺族が遺品を展示し、思いを伝える企画展「お母さんに会いたい」が12日、広島市中区の原爆資料館東館1階で始まった。無料。

 被爆時に母親が身に着けていたタオルや腕時計など計10点を展示する。母親愛用の焦げたはさみは、川崎市の和久井和子さん(89)が2006年10月に寄贈した。爆心地から約100メートルの大手町(現中区)にあった自宅の焼け跡で、母親の白骨とともに見つかった。「母や犠牲になったたくさんの方の命をもらった。ただ懸命に生きてきた」。資料館職員に伝えた思いも、遺品のそばのパネルで紹介する。

 遺品は同館が収蔵する約2万点の資料の中からテーマに沿って選んだ。平和学習で訪れた廿日市中1年の道源亜美華さん(12)は「もし、自分の親しい人が一瞬で亡くなったらと想像すると心苦しい」と見入っていた。(辻本夕貴)

(2018年7月13日朝刊掲載)
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