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放射線の影響 正しく理解を HICARE 修道高で講座

 広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)は、放射線災害とその復興をテーマにした出前講座を広島市中区の修道高で開いた。放射線の人体への影響や被爆地の知識を生かした支援を生徒に伝えた。

 被曝医療を研究する広島大の神谷研二副学長の講演を、医・薬学部への進学を目指す1、2年生48人が聞いた。神谷氏は東京電力福島第1原発事故の風評被害を紹介し、「知識がないから怖がり、差別する。科学的根拠を知って判断してほしい」と呼び掛けた。

 生徒から研究の現状を問われると、神谷氏は「放射線障害による病気と修復力が解明されつつある」と答えた。2年本屋敷健太さん(17)は「大学で遺伝子について学びたいので勉強になった」と話していた。(鐘尾佳子)

(2018年7月17日朝刊掲載)

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