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広島・大久野島を題材 平和学習本 毒ガス製造の歴史 紹介

 旧日本陸軍の毒ガス製造工場があった大久野島(竹原市忠海町)の歴史、戦争遺跡を紹介する「おおくのしま平和学習ガイドブック」を、同市東野町の元高校教諭山内正之さん(68)が自費出版した。

 B5判、86ページで4章構成。イペリットやルイサイトなど計600トンを貯蔵できた長浦毒ガス貯蔵庫や、研究室跡などの17カ所を写真付きで掲載している。毒ガス製造の歴史や被害者の証言のほか、質問集も載せた。

 山内さんは「大久野島の歴史を学べる入門書にもなる」としている。修学旅行生たちに活用してもらおうと、島内でガイドをしながら構想を練り、1年がかりで執筆。200冊を自費出版した。希望者には800円で販売する。山内さんTel0846(29)1206。(山下悟史)

(2012年12月28日朝刊掲載)

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