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像建立60年 平和を誓う 「原爆の子」碑前祭

 原爆の日を前に、広島市中区の平和記念公園で25日、原爆の子の像の碑前祭があった。市内の小中学校32校から約300人が参加。5月5日に建立60年を迎えた像の前で、モデルになった佐々木禎子さんを悼み、平和への誓いを新たにした。

 各校の代表者が折り鶴を手向けた後、幟町中(中区)3年で生徒会長の木村美優さん(14)が平和アピール文を発表。像が建立60年を迎えたことに触れ、「原爆に人生を奪われた禎子さんの無念を70年、80年と受け継がないといけない。原爆が何を引き起こすか、被爆体験を聞いてきた広島の私たちが伝え続けよう」と呼び掛けた。

 禎子さんは被爆10年後に白血病で亡くなった。碑前祭は、禎子さんが通うはずだった幟町中の主催で30回目。開会に先立ち、西日本豪雨の犠牲者に黙とうをささげた。(明知隼二)

(2018年7月26日朝刊掲載)

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