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8・6式典 暑さ対策強化 広島市 テントや救急隊員増

 広島市は、8月6日に中区の平和記念公園で開く平和記念式典での暑さ対策を強化する。昨年より日よけのテントを増やすほか、熱中症患者に対応する救急隊員の増員などを計画。帽子の着用など、参列者にも注意を呼び掛ける。

 日よけのテントは、8メートル四方を昨年より2張り増やして4張りにし、10メートル四方のテントと合わせ計36張りを設ける。冷たい霧を吹き出す装置もテントの一角に取り付ける。原爆資料館本館の改装工事に伴い、座席は昨年と同規模の7700席だが、9割弱の6800席がテントの下に隠れる。

 広島国際会議場では、冷房の効いたフェニックスホール(1500席)とヒマワリで式典の中継映像を流す。ヒマワリは600席を予定していたが、約100席の増席を検討している。

 約5万人が参列した昨年は、46人が熱中症などの症状を訴え、会場内の救護所で処置を受けた。ことしは昨年と同じ3カ所の救護所に医師と看護師計13人を置くほか、待機させる救急隊員を9人増の28人にする。冷水の提供サービスは昨年より3500人分多い1万人分を用意する。

 広島市は7月に入り、25日までに35度を超える猛暑日を計7日記録。市市民活動推進課の市岡泰三課長は「暑さ対策に最善を尽くしたい。参列者の方も帽子や飲み物を持参するなど、十分な注意をしてほしい」と話している。(江川裕介)

(2018年7月26日朝刊掲載)

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