×

ニュース

被爆証言「胸痛む」 広島・大邱の中高生交流事業開始

 広島市と姉妹都市の韓国・大邱市の中高生が平和学習などで交流する事業が26日、始まった。初日は生徒計42人が被爆者の証言に耳を傾け、原爆資料館(中区)を見学した。

 生徒は、市国際青年会館(同)で互いに自己紹介。その後、爆心地から約1・9キロの福島町(現西区)の自宅近くで被爆した在日韓国人の朴南珠(パク・ナムジュ)さん(86)の話を聞いた。

 朴さんは「近くの川の堤防に登ると、見慣れた広島の街が真っ赤な炎に包まれていた」などと証言。生徒は身を乗り出して聞いていた。大邱市の高校3年金旻志(キム・ミンジ)さん(18)は「被爆体験を聞き、とても胸が痛んだ。韓国の家族や友人にも伝えたい」と話した。

 生徒は琴や茶道を体験するほか、広島城や宮島(廿日市市)も訪問。30日に帰国する。

(2018年7月27日朝刊掲載)

年別アーカイブ