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折り鶴 缶バッジに再生 広島刑務所

 広島刑務所(広島市中区)は、中区の原爆の子の像にささげられた折り鶴の再生紙を使った缶バッジの製作を始めた。市が進める折り鶴の再利用に協力し、受刑者の社会復帰に役立てる狙い。第1弾として8月1日から平和を象徴するハトなどをあしらったバッジを売り出す。

 折り鶴の再生紙に広島交響楽団のロゴマークのハト、広島東洋カープのカープ坊や(5色)をデザインした計6種類。同刑務所と中区の原爆資料館で1個200円で販売する。

 原爆で職員と受刑者計23人が犠牲となった同刑務所が市に対し、平和貢献の活動ができないかと相談。市が原爆の子の像にささげられた折り鶴の再生紙の活用を促し、今月から受刑者が手作業で生産を開始。千個を作った。

 同刑務所の光岡英司所長は30日、ハトのデザインを提供した同楽団の山本章彦管理部長に感謝状を手渡した。山本部長は「普段の活動でも身に着け、平和への思いを広めたい」と話した。(木下順平)

(2018年7月31日朝刊掲載)

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