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長崎の犠牲者安らかに 資料館で原爆慰霊の会

 長崎原爆の日の9日、「長崎原爆犠牲者慰霊の会」が広島市中区の原爆資料館であった。広島平和文化センターの主催で、被爆者や市民たち約30人が参加。もう一つの被爆地の犠牲者を悼み、核兵器廃絶に向けた協力を誓った。

 長崎に原爆が投下された午前11時2分に合わせ、県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之副理事長(76)たち参加者全員で黙とう。長崎市の平和祈念式典のテレビ中継を見守り、田上富久市長の平和宣言、被爆者代表による平和への誓いなどに聞き入った。

 続いて、もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(73)が被爆者代表としてあいさつ。核兵器廃絶を目指す国際署名活動が両被爆地で展開されていることに触れ、「亡くなった人が安らかに眠れるよう、ともに核兵器のない世界が現実となるよう頑張ろう」と呼び掛けた。(明知隼二)

(2018年8月10日朝刊掲載)

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