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市、事前情報公表せず 米軍岩国基地「盆に飛行の可能性」 戦闘機離陸 目撃される

 盆期間(13~16日)に米軍岩国基地での米軍機の飛行自粛を求めている岩国市は、米側から飛行する可能性があると事前に連絡を受けながら、13日まで公表しなかった。

 市基地政策課によると、同基地のリチャード・ファースト司令官から8日、ハワイ出張中の福田良彦市長に対し、盆期間に飛行する可能性について連絡があった。「電波状況が悪く、断片的な内容だった」として2日後の10日に改めて福田市長から連絡。内容を確認し、騒音軽減措置と住民への配慮などを求めたが、公表しなかった。

 非公表の理由について同課は「口頭の連絡だったため、基地に確認が必要だった」と説明。12日午後、基地から飛行について改めて電子メールが届いたものの、把握したのは13日朝で発表は午後7時前となった。

 基地では同日午前8時ごろと同11時ごろに米軍のジェット戦闘機の離陸が目撃されている。事後発表となったことについて同課は「基地からの情報が確定してから公表した」とし、問題の有無については明言しなかった。

 盆期間の飛行自粛については、市や山口県、基地などでつくる岩国日米協議会で「盆の13日から16日は飛ばないようにする」とあり、市は7月、飛行自粛を求めていた。(藤田智)

(2018年8月14日朝刊掲載)

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