×

ニュース

笠岡「ピースラン」中止 広島まで平和のたすきつなぐ 豪雨でコース被災 安全配慮

 平和への願いを笠岡市から広島市まで走り継ぐ「ピースラン」のリレーマラソンが、ことしは西日本豪雨の影響で中止になった。今月中旬に予定していたが、コースの呉市や広島県坂町が被災し、実施主体の笠岡市職員労働組合青年部が安全に配慮して決めた。(谷本和久)

 リレーマラソンは市職労と市非核平和都市宣言啓発実行委員会でつくる実行委員会が主催。市職労青年部の20~30代の市職員が「ピースラン」と書いたたすきをつなぎ、市役所から竹原市、呉市、坂町を経て広島市中区の平和記念公園を目指す。ことしは8月18、19日に予定し、約30人が約140キロ、約60区間のコースを走る計画だった。

 西日本豪雨で呉市や坂町で土砂災害などが発生。市職労青年部は7月中旬、走者の安全を考慮して中止を決めた。

 市職労はリレーマラソンと併せて毎年、各職場で作った千羽鶴を平和記念公園にささげる活動もしている。平和記念式典があった6日、代表が千羽鶴を同公園へ届けた。

 リレーマラソン実行委の田中一輝委員長は「走者の安全確保を重視し、ことしは残念ながら中止せざるを得ないと判断した。平和への思いは変わらず、これからも祈りをささげたい」と話している。

(2018年8月14日朝刊掲載)

年別アーカイブ