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世界の若者 核廃絶討議 広島市中区でフォーラム

33ヵ国・地域79人

 広島県内と海外の高校生が国際平和について考える「ひろしまジュニア国際フォーラム」(県主催)が19日、広島市中区で始まった。日本を含む33カ国・地域から計79人が参加。広島国際会議場を主会場に22日までの4日間、核兵器廃絶に向けた若者の役割などをテーマに討論を重ねる。

 初日は原爆資料館を見学し、被爆者の小倉桂子さん(81)=中区=の体験を聞いた。爆心地から2・4キロの牛田町(現東区)にあった自宅近くで被爆した小倉さんに、海外からの参加者は「被爆直後はどんな行動を取ったのか」などと尋ねた。

 広島市立大の古沢嘉朗准教授(36)=紛争解決論=による講義やグループ討論もあり、平和構築のための具体的な道筋を探った。

 20日は外務省参与の中根猛さんたちの講演があり、日本政府の核軍縮の取り組みなどを学ぶ。21日は平和実現に向けたメッセージ「広島宣言」をまとめて発表する。

 フォーラムは県が2016年から毎年開催。広島高2年赤木花凜さん(16)=神石高原町=は「過去の戦争について、同世代と率直に意見交換したい」と話していた。(教蓮孝匡)

(2018年8月20日朝刊掲載)

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