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岩国市、事務レベル協議 米軍機運用 確認事項見直しで

 岩国市や山口県、国、米軍岩国基地でつくる岩国日米協議会が米軍機の運用ルールなどを列挙した確認事項の見直しを巡り、同市の福田良彦市長は20日の記者会見で、事務レベルの協議を進めていることを明らかにし「なるべく早く具体的な内容をまとめたい」との意向を示した。

 福田市長は、長年開かれていない協議会の開催や確認事項の文言修正に関し、5月初旬から担当者間で中国四国防衛局と3回、基地と2回協議したと説明。「こうした協議を積み重ね、(日米)双方で納得のいく内容をまとめたい。なるべく早くお知らせできるようにしたい」と述べた。

 協議会は米軍機の運用ルールなどを話し合う場として1971年に設置されたが、開催は91年が最後。その後、確認事項の一部は形骸化し、「盆の13日から16日は飛ばないようにする」は今年も守られなかった。

 市基地政策課によると13~16日、基地の北側(川口町)と南側(尾津町)で各50回の騒音を測定。福田市長は「盆の飛行は非常に遺憾」とし、市は20日、山中法光基地政策担当部長が基地に対し「一切の飛行を認めないというものではないが、配慮をお願いしたい」と口頭で要請した。

 岩国に移転した艦載機を搭載する空母ロナルド・レーガンは14日、母港の横須賀基地(神奈川県横須賀市)を出港。海上自衛隊によると、15日から日本周辺の海空域で海自護衛艦などと共同訓練をしている。(松本恭治)

(2018年8月21日朝刊掲載)

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