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「戦争の惨禍 語り継ぐ」 三次で戦没者追悼式

 三次市戦没者追悼式が21日、同市三次町の市民ホールきりりであった。市内の遺族たち322人が、地元出身の戦死者3339人の冥福を祈った。

 参列者全員が1分間黙とうした後、増田和俊市長が「尊い犠牲の上で今の平和があることを忘れてはならない。戦争の惨禍を語り継ぎ、誰もが希望を持てる社会をつくらなければいけない」と呼び掛けた。

 遺族たちは次々と、ホール中央に据えられた慰霊碑の前の献花台に菊を供えた。おじが戦死したという三次町の谷兼悟さん(84)は「もう顔もおぼろげだけど、私たちを守るために戦ってくれた人。安らかに眠ってください、と語りかけた」と話していた。(八百村耕平)

(2018年8月22日朝刊掲載)

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