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被爆者の看護 在り方を学ぶ 呉で学術集会

 日本看護歴史学会の学術集会が25日、呉市阿賀南の広島文化学園大であった。原爆被害の実態や被爆者への看護の在り方について学び合った。

 広島大の鎌田七男名誉教授(81)が講演し、被爆者を46年間追跡した調査を紹介。がんの不安や社会的差別に苦しむ被爆者の姿を示し「被爆者は生涯、虐待を受けるような状態にされる」と核兵器の非人道性を訴えた。

 広島文化学園大の村上須賀子教授(73)は被爆者と家族の生涯について調べた研究を発表し、「看護師が被爆者の患者と接する際は家族関係も踏まえた深い苦しみの理解が大切だ」と強調した。

 集会は24日から2日間の日程であり、計360人が参加。研究者によるパネル展示もあった。

(2018年8月26日朝刊掲載)

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