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「電磁波 影響ないよう運用」 萩で地上イージス説明会

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の山口県内への配備計画について、防衛省は26日、候補地の陸上自衛隊むつみ演習場がある萩市と阿武町を対象とした住民説明会を始めた。6、7月に続き3度目。初日は萩市民館であり、市内外から約130人が参加した。

 五味賢至戦略企画課長が住民の懸念が強い電磁波の影響を軸に説明。「搭載レーダーの電磁波は無線LANと同じ周波数帯域で遺伝子を損傷する放射線とは異なる。人体に影響がないよう運用する」とした上で、地表に照射しないことや、同省の他のレーダーが農作物や家畜に影響を与えたとの報告例がないことを強調した。今後、防災行政無線など既存の無線設備への影響や地盤強度などを調べ、「不適当なら候補地を見直す」と述べた。

 会場からは「北朝鮮の脅威には外交で対処を」「導入でインフラ整備と人口増を期待したい」などの意見が出た。27日は同市むつみ地区で、28、29両日は阿武町で開く。(門脇正樹)

(2018年8月27日朝刊掲載)

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