×

ニュース

被爆体験継承 誓い新た ゆだ苑50年記念講演 山口

 山口県原爆被爆者支援センター「ゆだ苑」は8日、設立50周年を記念する講演会を山口市緑町の県労福協会館で開いた。東京都原爆被害者協議会の家島昌志副会長(76)が、幼少時の被爆体験や国内外で続ける証言活動について話した。県内の被爆者や支援団体の職員たち約100人が聞き入った。

 家島副会長は3歳の時、現在の広島市西区で被爆。見聞した当時の様子を伝えたほか、海外講演で「被爆国の日本が、なぜ核兵器禁止条約に加盟しないのかという質問を多く受ける」との経験を紹介した。署名の効力にも触れ「核廃絶の世論をつくるために一緒に頑張りましょう」と呼び掛けた。

 市民団体「山口折鶴の会」の杉田信夫さん(78)=山口市=は「自分たちができることをやっていきたい」と話した。被爆体験の継承や教育機関との連携強化など、今後の活動に関する報告もあった。(佐藤憲佑)

(2018年9月9日朝刊掲載)

年別アーカイブ