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広島の被爆者支援を学ぶ HICARE主催 韓国の看護師ら参加

 韓国の看護師や被爆者医療の研究者たち8人が11日、被爆者支援の現状や課題を学ぶ研修を広島市内で始めた。広島県や市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が招き、14日まで。

 8人は韓国原子力医学院(ソウル市)など6医療機関で働く26~58歳。県庁では県被爆者支援課の八幡毅課長から「被爆者の高齢化が進み、医療体制の充実は日韓共通の課題だ」などと説明を受けた。広島大病院(南区)では、2011年の東京電力福島第1原発事故直後に福島県内で実施された、避難者たちの診察などの様子を聞いた。

 期間中、広島赤十字・原爆病院(中区)や放射線影響研究所(南区)も訪問する。釜山軍病院の看護師金叡知(キム・イェイジ)さん(27)は「病院のそばにも原発がある。事故発生時に放射線被害から患者たちを守る体制を、母国に持ち帰りたい」と話した。(木原由維)

(2018年9月12日朝刊掲載)

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