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チリ外相 広島の原爆資料館見学

 昨年7月に国連で採択された核兵器禁止条約に署名しているチリのロベルト・アンプエロ・エスピノサ外相が16日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆被害の実態に触れた。原爆資料館を見学したアンプエロ外相は「核兵器のない世界を目指して積極的に行動する」と述べた。

 同館の志賀賢治館長が案内し、原爆で壊滅した広島の街の様子を伝えるCGなどに見入った。芳名録に「悲劇を二度と繰り返してはならない」などと記し、原爆慰霊碑に花輪をささげた。

 献花に先立ち、広島国際会議場で松井一実市長と面会。チリの22都市が加盟する平和首長会議へのさらなる参加を松井市長から求められ「最大限、働き掛けたい」と応えた。

 核兵器禁止条約について、アンプエロ外相は取材に対し「チリは平和を愛する国。近く批准する見通しだ」と述べた。(江川裕介)

(2018年9月17日朝刊掲載)

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