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避難者の会が戸別訪問 東日本大震災 会員の新たな課題把握

 東日本大震災を機に広島へ移住した人でつくる「ひろしま避難者の会アスチカ」(広島市西区)は会員の戸別訪問を始める。震災から7年半が過ぎ、健康や介護など新たな課題が出ていないか把握し、支援につなげる。

 戸別訪問は2012年の結成以来初めて。会員の106世帯327人は、広島、福山、三次など11市町で暮らす。スタッフ2人が今月から順次、会員宅を訪ね、置き手紙で近況を尋ねる。各市町の社会福祉協議会も訪れ、避難者支援の協力もあらためて求める。

 これまで同会は、月1回発行の会報、年1回のアンケートなどを通じ互いの悩みを共有し支え合ってきた。ただ近年、会員世帯の4割程度はアンケートへの回答がなかったり、電話がつながらなかったりして様子が分かっていないという。

 スタッフの一人、新妻のり子さん(51)は「今なお言い出せない悩み、7年たったからこその課題を打ち明けてもらうきっかけにしたい」としている。(奥田美奈子)

(2018年9月22日朝刊掲載)

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