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米で折り鶴交流 広島市立大生が平和活動

 米ハワイ・真珠湾のアリゾナ記念館を訪れた広島市立大の学生4人が27日、現地で欧米やアジアからの来館者と折った鶴89羽を、中区の平和記念公園の原爆の子の像にささげた。被爆地から平和を発信する大切さをかみしめた。

 1~4年生15人が2~16日、語学研修でハワイを訪問。8日に現地の高校生と同館を訪れ、来館者と一緒に折り鶴を作った。被爆10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんについて紹介し、鶴には英語で「世界の人が戦争は過ちだったと気付きますように」「愛を世界に広げよう」など平和を願うメッセージを書いてもらった。

 代表として鶴を手向けた1年の清水裕子さん(19)=安佐南区=は「禎子さんの話を伝えると、原爆の悲惨さに共感してもらえた。今後も平和を学ぶだけではなく発信していきたい」と話していた。

 同館は、旧日本軍の真珠湾攻撃で沈んだ米戦艦「アリゾナ」の上に立つ。2013年から禎子さんが病床で折った鶴が常設展示されている。(明知隼二)

(2018年9月28日朝刊掲載)

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