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被爆者運動先駆け 故日詰さんを語る会 広島で13日

 戦後の広島で初期から被爆者運動を担い、海外の証言活動の先駆けの一人ともなった日詰忍さん(写真・1994年、91歳で死去)の足跡をたどる集いが13日午後1時半から、広島市中区の原爆資料館である。市原爆被害者の会が開いている「先人を語る会」の7回目。

 日詰さんは現在の南区皆実町で被爆し、夫と3人の子どもを原爆で奪われる。被爆10年後に訪欧し、英国や西ドイツ(当時)で被爆体験を語ったほか、国内でも被爆者援護法の制定を求めて行脚。原水爆禁止広島母の会の中心メンバーとして機関誌「ひろしまの河」の編集にも携わった。

 語る会の当日は日詰さんが残した手記や映像などで生涯を振り返り、旧知の人たちから思い出を聞く。参加無料。事務局の田中聰司さん☎080(3884)3541。

(2018年10月8日朝刊掲載)

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