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若者がつづるヒロシマ 広島市内4校 平和への思い 本に

 原爆を学んだ広島市内の四つの学校の児童や生徒たちが平和への思いをつづった本「ヒロシマの心」が完成した。発行した西区のNPO法人「HPS国際ボランティア」は15日午前9時半から広島国際会議場(中区)で記念の集いを開く。

 市立広島商業高(東区)は、原爆問題研究部員らで執筆した。被爆15年後に白血病で亡くなり、原爆ドーム保存のきっかけとなる日記を残した高校生楮山(かじやま)ヒロ子さんを学び、その思いを受け継ぐと決意を述べている。「ヒロシマの平和学習を広めたい」と部長の尼崎咲良さん(17)。

 広島女学院中高(中区)は被爆者にインタビューした証言をアーカイブで発信する取り組みを、川内小(安佐南区)は地元から広島に建物疎開作業に向かい、原爆の犠牲となった義勇隊を学んで感じたことをまとめた。AICJ中高(同区)は原爆と復興の歴史、ヒロシマから伝えたいメッセージを載せた。

 4校と縁が深い同NPO法人理事長で被爆者の佐藤広枝さん(80)が企画。孫で岡山大3年の太紀さん(20)が生徒たちと編集した。A4判、56ページで集い参加者に配る。千円。☎082(273)9071。(山本祐司)

(2018年10月11日朝刊掲載)

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