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ブルガリア人聴取 平和公園落書き 劇場職員2人

 広島市中区の平和記念公園内にある石のベンチなど3カ所で黒のスプレーのようなもので書かれた落書きが見つかった事件で、広島中央署がブルガリア人の男2人を器物損壊の疑いで任意で事情聴取していることが18日、分かった。ブルガリア外務省は「極めて不適切で陳謝する」とする公文書を、在ブルガリア日本大使館に送付した。

 日本の外務省などによると、2人はブルガリア国立歌劇場の技術チームの職員。同歌劇場は現地のメディアに謝罪コメントを発表し、2人を解雇したことも明らかにした。

 一行は公演のため来日。14日には岩国市内で公演し、広島市内に宿泊した。15日に広島を出発したとみられる。15日朝に落書きが見つかり、その後、劇場の関係者から広島県警に連絡があったという。

 3カ所のうち判読可能な1カ所は、ブルガリアのプロサッカーチームの名前がキリル文字で書かれていた。ブルガリア外務省は公式フェイスブックで「原爆の犠牲者追悼のための世界文化遺産に対するこうしたサッカー熱の表現は、憤りの対象である」としている。

(2018年10月19日朝刊掲載)

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