ドーム背に心写す 写真家宮角さん 中区で作品展
18年10月22日
原爆ドームを訪れた人の肖像写真を撮り続ける写真家宮角孝雄さん(70)=東京都=の作品展「GROUND ZERO」が、広島市中区中町のヱビデンギャラリーで開かれている。ショーウインドーの外側から見る展示で、30日まで。
ドームを背景にした肖像7点、長崎と米ハワイの真珠湾で撮影した各1点の計9点を展示。背中のケロイドを見せる被爆者の男性、米国人の父と被爆者の母を持つ女性、真珠湾の展示施設でガイドを務める日系人女性たちの姿を収めている。
宮角さんは「太平洋戦争は日本の移民が多かったハワイへの攻撃から始まり、米国による原爆投下に至った。人間のどんな心が、この戦争を可能にしたのか」と問いかける。
来年6~10月にはフランス北東部のストラスブールでも展示する。シリーズとしては初の海外展示で、宮角さんは「芸術の地であるフランスで、問いがどう受け止められるか楽しみ」と話している。(明知隼二)
(2018年10月20日朝刊掲載)
ドームを背景にした肖像7点、長崎と米ハワイの真珠湾で撮影した各1点の計9点を展示。背中のケロイドを見せる被爆者の男性、米国人の父と被爆者の母を持つ女性、真珠湾の展示施設でガイドを務める日系人女性たちの姿を収めている。
宮角さんは「太平洋戦争は日本の移民が多かったハワイへの攻撃から始まり、米国による原爆投下に至った。人間のどんな心が、この戦争を可能にしたのか」と問いかける。
来年6~10月にはフランス北東部のストラスブールでも展示する。シリーズとしては初の海外展示で、宮角さんは「芸術の地であるフランスで、問いがどう受け止められるか楽しみ」と話している。(明知隼二)
(2018年10月20日朝刊掲載)