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平和公園の樹木一斉点検 広島市 台風倒木受け年内1300本

 広島市は25日、中区の平和記念公園の樹木が今月、台風25号の強風で倒れたことを受け、園内の樹木の一斉点検を始めた。全約1300本を年内をめどに調査し、弱った木は延命させ、倒れる危険のある場合は伐採を進める。

 市の造園職の職員たち3人が1本ずつ、幹を揺すり、木づちでたたいて内部が空洞化していないか、枝が枯れていないかなどを調べた。衰弱の程度の判断が難しい場合は、樹木医に助言を求める。

 市公園整備課によると、公園を造成した1950年代にほとんどの樹木は植えられた。観光客が増えたことにより、根元が踏み固められ、衰弱が早まっている木もあるという。

 今月6日には強風で本川橋近くの緑地帯のニワウルシ(高さ約15メートル、幹の太さ約0・6メートル)が根元から歩道に倒れた。けが人はなかったが、危険な状態だった。同課の佐々木正治課長は「公園の緑地は市民や観光客の大切な憩いの場。事故が起きないよう対策をしたい」としている。(永山啓一)

(2018年10月26日朝刊掲載)

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