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地上イージス 29日調査 山口県阿武 町長「協力しない」

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の山口県への配備計画で、防衛省は26日、候補地のある萩市と同県阿武町に29日から現地調査を始めると伝えた。ボーリング前に周辺の井戸など地下水の調査を進める方針だが、配備計画に反対する花田憲彦町長は報道陣に、調査に協力しない考えを示した。

 国は年内に候補地の陸上自衛隊むつみ演習場(同市)でボーリングを始める予定。これまでの住民説明会では両市町を通じて近隣住民に井戸の調査などを依頼すると説明していた。

 この日、中国四国防衛局の赤瀬正洋局長が両市町と県庁を訪問。藤道健二市長や花田町長らと面会し、詳細を説明した。新たな調査項目として、地質への雨の浸透▽有識者による電磁波の調査結果の精査―など5項目を加えたと報告した。

 面会後、花田町長は報道陣に「あくまで配備に反対。調査に積極的支援はしない」と述べ、住民の井戸の調査などに町として協力しない考えを示した。一方、藤道市長は「追加調査は住民の懸念や疑問に応えた寄り添った対応だ」と評価した。(和多正憲)

(2018年10月27日朝刊掲載)

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