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被爆遺構への思い新た 中区で集会

 広島市が年内に試掘を始める旧中島地区(中区中島町)の被爆遺構について学ぶ集会が28日、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(同)であった。市民団体「広島平和記念公園被爆遺構の保存を促進する会」が開き、約30人が参加した。

 世話人代表の多賀俊介さん(68)=西区=が、原爆資料館東館北側に当たる旧天神町筋の一角を試掘する市の計画を説明。原爆投下の5カ月前まで同町で暮らした森川高明さん(79)=同=たちが現地を案内し、「この下に人の営みが眠っている。日常が原爆で切り裂かれた事実が伝わるように公開してほしい」と訴えた。

 参加者の一人、大学職員藤井友紀さん(42)=坂町=は「人々の暮らしが確かにここにあったことを想像できた」と話していた。(小笠原芳)

(2018年10月29日朝刊掲載)

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