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千羽鶴貼り絵 手向け10年 廿日市の写真家崎田さん 西区の催しで展示

 廿日市市の写真家、崎田えみ子さん(52)が出会った人に折ってもらった千羽鶴を貼り絵にして、年に1度、平和記念公園(広島市中区)の原爆の子の像に手向けて10年目になる。今年の貼り絵は3、4日に西区で開くイベントで展示し、11日に像にささげる。

 普段から折り紙を携え、折り鶴の作成を依頼する。「折りながら家族の被爆経験に話が及ぶことも。自然と今の平和を実感する時間になる」という。子ども世代にも平和を考えるきっかけにしてほしいと、2人の娘や友人の子どもたちにも参加を呼び掛けてきた。

 もともとの発起人が最初の2年で広島を離れたため、サポート役から中心を担う立場になった。続けられたのは「娘たちが『来年もやろう』と後押ししてくれたから。それがうれしい」と振り返る。

 長女は東京の大学に進学し、次女も大学受験を控える。「ささやかな行為だけど、平和を思って動くことは誰でもできると伝えられたかな」と語る。

 千羽鶴の貼り絵は、アルパーク東棟で崎田さんたちが開く「HAPPY STYLE FESTA」で、崎田さんが撮影した写真と共に飾る。(新本恭子)

(2018年11月1日朝刊掲載)

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