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落書き 他に数ヵ所 平和公園周辺 ブルガリア人か

 広島市中区の世界遺産・原爆ドームそばにある石のベンチなど、平和記念公園内の3カ所で黒のスプレーのようなもので書かれた落書きが見つかった事件で、近くの護岸の石のはりなど他の数カ所でも同様の落書きが見つかっていたことが6日、分かった。広島中央署は任意で事情聴取したブルガリア人の男2人が関与した可能性もあるとみて調べているとみられる。

 落書きが他に見つかったのは、同公園の南約600メートルの中区加古町の元安川護岸とその周辺。万代橋そばの護岸の石のはり(縦33センチ、横170センチ、奥行き15センチ)には、数字や文字のようなものが黒いスプレーのようなもので書かれている。護岸を管理する国土交通省太田川河川事務所によると、10月15日に巡回の委託業者が見つけ、18日に同事務所が同署に被害届を出した。

 捜査関係者によると、この他にも、付近の2~3カ所で落書きが見つかったという。石のはりの落書き以外は消されている。

 同公園では10月15日に3カ所で落書きが見つかり、同署が、ブルガリア国立歌劇場の公演で来日していたブルガリア人の男2人から器物損壊の疑いで任意で事情聴取した。2人は技術チームの職員だったが解雇され、既に帰国。同署が裏付けを進めている。

(2018年11月7日朝刊掲載)

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