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朝鮮通信使 華やか再現 上関でまつり 全国交流有終飾る

 上関町室津の町総合文化センター一帯で18日、「朝鮮通信使上関到来まつり」があった。町内外の約2千人が来場。通信使ゆかりの自治体関係者たちが集う全国交流会の最終日も兼ね、約100人による通信使行列の再現など華やかな催しで締めくくった。(堀晋也)

 ステージでは、関西で活躍する韓国舞踊団体「柳会(ポドルフェ)」が扇を操る舞やアクロバチックな太鼓演奏で盛り上げた。上関小児童は伝統の和太鼓演奏、上関中1年生は通信使の歴史を紹介する劇を披露した。

 主催の実行委員会メンバーたちがチマ・チョゴリなどを着て、民族楽器の演奏に合わせ町内を練り歩く行列もあった。通信使は同町に往路で11回入港。「通信使船団」に見立てた漁船やチャーター船が海上で様子を再現した。

 センターの前で将軍役の柏原重海町長と正使役の駐広島韓国総領事館の金寅圭(キム・インギュウ)領事が友好交流に向けて「国書」を交換。町で初めて開かれた全国交流会を閉幕した。

 愛知県の主婦小田章恵さん(74)は「歴史を伝承しようとする町の姿が伝わり感動した」と話した。

(2018年11月19日朝刊掲載)

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